「終戦の日」天皇陛下おことば 上皇さまの思いを受け継ぐ
終戦から74年。両陛下は全国戦没者追悼式に初めて出席し約310万人の戦没者に黙祷を捧げられた。
天皇陛下おことば:
ここに過去を顧み 深い反省の上に立って 再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い
戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し 全国民と共に心から追悼の意を表し
世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります
厳粛な面持ちで式典に臨んだ陛下は、戦後生まれの天皇として初めてとなるお言葉の中で、即位以来、毎年欠かさず出席を重ねられた上皇さまの深い反省という表現や非戦への祈りを踏襲し、平和を強く願う思いを示された。
戦後世代の決意 陛下と平和への道のり
加藤綾子キャスター:
平成の最後、そして令和の時代の幕開けの時に、この番組でもお伝えしましたが、上皇ご夫妻が戦争の歴史と向き合って平和を求めてこられたそのお姿を、ずっと陛下は近くで見てこられたわけですよね。先ほどのVTRにもありましたようにしっかりその思いを引き継いでいかれるんだなって私は感じました。
風間晋フジテレビ解説委員:
天皇陛下は2019年2月の記者会見で、上皇ご夫妻からさまざまな機会に多くの話を聞いていて、それが公務の道しるべになると話されているんです。戦争体験と慰霊のお気持ちについてもお聞きになっているに違いないのです。
と同時に、陛下を含めて日本の総人口の8割はもう既に戦後生まれなんです。
天皇陛下が上皇さまから受け継がれたものを戦争を知らない国民に対してどういうふうに体現されていくのか、あるいは令和という時代の要請にどう応えていくのか。私、個人的に陛下と1学年違いなんです。ですから陛下のなさりようをしっかり見てそれを自らの糧にできたらいいなと思いましたね。
木村拓也キャスター:
それでいうと私、平成生まれで戦争といわれてもなかなか、直接的な実感というのは正直湧きづらいなというのが思いとしてありまして。平成は戦争がない時代、確かに平和な時代だったと思うんです。令和の時代というのが果たして戦争がないから平和なのかっていうとなかなか…。多様化している中でさまざまな見方とか在り方とかがあるのかなと感じていて、改めて平和ってなんだろうって考えさせられましたね。
(Live News it! 8月15日放送分)
FNN PRIME編集部
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